年度予算案作成から中学公民を学ぶ
2017年度の政府予算案が12月22日に決定しました。ニュースでは一般会計総額が5年連続で過去最大を更新したことなどが取り上げられています。
国の予算についても中学公民で勉強します。
今回はその中でも予算審議についてまとめてみました。
予算議決の流れ
ニュースから確認すると、2016年12月に決定したのは2017年度の政府予算案です。
2017年度ということは、対象は2017年4月から2018年の3月まで。
予算は学校と同じ4月始まりで1年分を作成することとなっています。
ちなみに予算では歳入と歳出という言い方をしますが、この「歳」は1年という意味です。
歳入は1年で入ってくるお金、歳出は1年で出ていくお金となります。
予算の種類
予算には大きく3つの種類があります。
- 当初予算
- 補正予算
- 暫定予算
いずれもニュースで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
年度のはじめに作るのが当初予算。12月に決定したというのも当初予算のことです。
補正予算は、当初予算では想定していなかったこと(大規模災害など)へ対応するために、あとから組む予算のことです。
暫定予算は、当初予算が成立する前に新年度となってしまった場合に組む予算のことです。
予算は内閣が作成し、国会で議決
予算を作成するのは内閣ですが、これを審議し、最終決定するのは国会です。
12月に予算案を内閣が作成し、1月からの通常国会で審議することになります。
この国会での予算案の議決には衆議院の優越が適用されます。
両院で議決が異なった場合は、衆議院の議決が優先されます。
また、衆議院には予算先議権もあります。
予算案については衆議院で先に審議するということが憲法60条で規定されています。
予算に関する中学公民のポイント
- 予算を作成するのは内閣
- 予算を審議するのは国会
- 年度のはじめに組むのが当初予算
- 予算審議は衆議院の優越を適用
- 衆議院には予算先議権がある