ソーダ税から中学公民を学ぶ
WHO(世界保健機関)が各国にソーダ税の導入を呼びかけました(10/11)。
ソーダ税というのは、糖分を多く含む飲料に税金をかけるというもの。
なぜ、WHO(世界保健機関)がそんなことを呼びかけたかというと、
税金により料金アップ→購入量が減少→糖分摂取が減少→健康増進効果がある
という理屈です。
また、健康増進により病気も減り、医療費も減少するというわけです。
「何に税金をかけるか」というのは古くて新しい問題です。
いまの日本ではどんなものに税金がかかっているか知っていますか?
一番なじみがあるのは消費税だと思います。では、そのほかにどんな税金があるのでしょうか。今回は日本の税金の種類について、中学公民のポイントをまとめてみました。
税金の種類
税金の種類には2つの分け方があります。
ひとつは国税と地方税。もうひとつは直接税と間接税です。
国税というのは、その名の通り国が徴収する税金のこと。
所得税や法人税などが国税になります。
地方税というのは、地方公共団体が徴収する税金。
地方公共団体とは、都道府県や市町村のことです。
消費税は間接税
税金を納める義務がある人と、実際に税金を負担する人が同じ税金を直接税といいます。所得税、法人税、都道府県民税などが直接税です。
これに対し、納める義務がある人と実際に税金を負担する人が異なるのが間接税です。イメージしにくいかもしれませんが消費税が間接税になります。
消費税を納める義務があるのはお店などの販売者ですが、、実際に消費税を負担しているのは消費者です。酒税やたばこ税も消費税と同様に間接税です。
まとめ税金の種類
国税 | 地方税 | |
---|---|---|
直接税 | 所得税、法人税、相続税 | 都道府県民税、固定資産税 |
間接税 | 消費税、酒税、たばこ税 | 地方消費税、都道府県たばこ税 |
税収が最も多いのは所得税
平成28年度当初予算での国の歳入は96.7兆円です。このうち税収(および印紙収入)でまかなわれているのは59.6%。残りは主に借金(公債)です。
で、税収の中で最も多いのは所得税で17.9兆円。
税収(および印紙収入)の31%を占めいています。
次いで多いのが消費税の17.1兆円(同29.8%)です。
一番身近な消費税が1年間でどのぐらいになるのかは知っておきましょう。
税金関連で覚えておきたいワード
中学公民でで出来る税金関連のワードで覚えておきたいのは2つ。
直間比率と累進課税です。
直間比率とは、税収に占める直接税と間接税の割合のことです。
日本は諸外国と比較して直接税が高いことが特徴です。
累進課税とは、所得税で採用されている税金の算出方式。
所得が高い人のほうが税率が高くなる課税方法です。
累進課税には所得の再分配効果があることも覚えておきましょう。
税金に関する中学公民のポイント
- 直接税 … 税金を納める義務がある人と負担する人が同じ。違うのは間接税。
- 間接税 … 消費税、酒税、たばこ税などがある。
- 直間比率 … 直接税と間接税の割合。日本は直接税の割合が高い。
- 累進課税 … 所得の高い人ほど税率が高くなるか税方式。所得税で採用。