テストで差がつく中学公民用語「4つのナントカ」
中学公民に出てくる用語の中で「4つのナントカ」を一覧でまとめました。
「三大なんとか」より数は少ないのでまとめて覚えておきましょう。
(参考記事:三大はコチラ→中学公民の重要語句「三大なんとか」)
選挙の4つの原則
- 普通選挙…一定の年齢に達したすべての国民に選挙権が与えられる
- 平等選挙…有権者には平等に1人1票与える
- 直接選挙…有権者が投票する人を直接選ぶ
- 秘密選挙…誰に投票したか知られずに投票できる
1925年に普通選挙が行われるようになる前は納税額により選挙権が限られていた。
アメリカの大統領選挙は有権者が大統領選挙人を選び、その選挙人が候補者を選ぶ方式で、直接選挙ではなく間接選挙となっている。
4つの中では秘密選挙が忘れられがちなので注意
4種類の国会
- 通常国会(常会)…年に1回、1月中に召集される国会。会期は150日。
- 臨時会(臨時国会)…国会の閉会中に緊急事態が起きたときに開かれる。
- 特別会(特別国会)…衆議院解散による総選挙後から30日以内に召集。
- 緊急集会…衆議院が解散されているときに緊急事態が起きた場合に開かれる。
臨時国会は、「内閣が必要と認めたとき」または「衆参どちらかの議員の4分の1以上による要求があったとき」に開かれます。
内閣総理大臣の指名が行われるのは、衆議院解散後なので特別会です。
緊急集会は参議院のみの特別な国会
4種類の下級裁判所
日本の裁判所は最高裁判所と4種類の下級裁判所に分かれます。
- 高等裁判所…全国8ヶ所
- 地方裁判所…各都道府県に原則1ヶ所(北海道のみ4ヶ所)
- 家庭裁判所…家庭内の問題や少年の問題を取り扱う
- 簡易裁判所…比較的罪の軽い刑事事件と140万円以下の民事事件を扱う
裁判の種類で分けると、刑事裁判、民事裁判、行政裁判となります。
行政裁判…国や地方公共団体を相手に行政処分の取り消しなどを求める裁判。
高等裁判所も下級裁判所に含まれます
消費者の4つの権利
アメリカのケネディ大統領が唱えたもの。
- 選ぶ権利
- 知らされる権利
- 安全を求める権利
- 意見を反映させる権利
消費者基本法(2004年)では、さらに下記の4つも加えられている。
- 消費者教育を受ける権利
- 生活の基本的ニーズが保障される権利
- 被害の補償を受ける権利
- 健全な環境の中で働き生活する権利
社会保障の4種類
- 社会保険…医療保険、年金保険、介護保険など
- 公的扶助…生活保護
- 社会福祉…児童福祉、障害者福祉など
- 公衆衛生…感染症対策など
国民の健康を守るために行われている公衆衛生も社会保障のひとつ
中学公民で習う用語「4つのナントカ」まとめ
選挙の4つの原則 | 4種類の国会 | 4種類の下級裁判所 |
---|---|---|
普通選挙 | 通常国会 | 高等裁判所 |
平等選挙 | 臨時会 | 地方裁判所 |
直接選挙 | 臨時会 | 家庭裁判所 |
秘密選挙 | 緊急集会 | 簡易裁判所 |
消費者の4つの権利 | 消費者の権利+α | 社会保障の4種類 |
---|---|---|
選ぶ権利 | 消費者教育を受ける権利 | 社会保険 |
知らされる権利 | 生活の基本的ニーズが保障される権利 | 公的扶助 |
安全を求める権利 | 被害の補償を受ける権利 | 社会福祉 |
意見を反映させる権利 | 健全な環境の中で働き生活する権利 | 公衆衛生 |
「消費者の権利+α」は「消費者の4つの権利(ケネディ大統領による)」に加えて「消費者基本法」で規定されているものです。