高校入試の社会(公民)で要チェックのグラフ

高校入試の社会(公民)で要チェックのグラフ(平成の貿易収支)

高校入試の社会ではグラフからの出題が定番になっています。最新の統計データからよく出るグラフを作成しましたので、受験前にチェックしてみてください。

 

日本の貿易収支グラフ(平成)

公民分野で頻出のテーマが国際貿易に関するものです。
日米貿易摩擦など教科書でも出てきていると思います。

 

そこで、まずは平成元年以降の日本の貿易収支をグラフにしてみました。輸出額、輸入額を棒グラフ(目盛り軸は左側)、貿易収支を折れ線グラフ(目盛り軸右側)にしています。

 


(出所:「財務省貿易統計」から作成)

 

グラフの右側では、黄色い棒グラフが青色よりも高くなっていることに気付いたでしょうか。
輸入額(黄色)が輸出額(青色)を上回ったことを意味しています。

 

輸入額 > 輸出額 ということは、 貿易赤字です。

 

日本は貿易立国で加工貿易で儲けているとの記述が平成の始めのころまでは教科書にも見られましたが、そうとも言えない年も平成後期にはあったことを意味します。

 

ちなみに、平成で最初に貿易赤字となったのは平成23年
東日本大震災があった年です。

 

そこから赤字が続き、直近2年(平成28年、29年)は黒字に回復したというのが最新の状況です(最も赤字額が大きかったのは平成26年です)。

 

この間のアメリカとの貿易がどうだったのかも見てみます。

 

日本の対アメリカの貿易額、貿易収支グラフ


(出所:「財務省貿易統計」から作成)

 

こちらは黒字額は上下していますが、ずっと貿易黒字が続いています。
平成20年、21年が大きく落ち込んでいますが、これは世界金融危機の影響です。

 

対アメリカでは貿易黒字が続いているのに、日本全体では貿易赤字となった年がある。
これはどうしてでしょうか?

 

日本の対中国の貿易額、貿易収支グラフ


(出所:「財務省貿易統計」から作成)

 

一目でわかりますが、貿易額(輸出、輸入額)が急激に植えていますね。
中国との取引き(貿易)が増えたのが平成の特徴です。

 

また、対中国では日本の貿易赤字が続いています。この赤字額が大きくなり、対米黒字額などでは補えなくなったので、日本全体で貿易赤字になったというわけです。

 

対中国は特徴的なグラフなので、ポイントを押さえて覚えておきましょう。

 

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