ニュースをもとに公民のポイントをまとめ(参議院選挙)

参議院選挙から中学公民を学ぶ

2016年7月に行われた参議院通常選挙をもとに中学公民で習うトピックをまとめてみました。

 

参議院選は総選挙とは言いません。
「総選挙」というのは衆議院の場合のみ。理由がわかりますか?

 

参議院は半数ごとの改選だから「総」選挙ではない

衆議院が一度にすべての議員の選挙を行うのに対し、参議院の場合は議員の半数を3年ごとに改選します。半数なので「総」選挙ではないというわけ。

 

参議院の場合は通常選挙と言います。
ネットなどで参議院総選挙と書かれているものもありますが、それは間違いです。

 

学校のテストなどでも次のような問題が考えられます。

【問題】2016年7月に行われた選挙は?
(ア)第23回参議院議員総選挙
(イ)第24回参議院議員通常選挙
(ウ)第25回参議院議員一般選挙

数字の23、24、25に目が行ってマニアックな問題だな、そんなの知らないよと思ってしまうかもしれませんが、選択肢の後ろを見ればわかります。

 

総選挙、通常選挙、一般選挙の中では通常選挙が正解。
参議院に総選挙はありません。

 

ちなみに、議員が辞職するなどして欠員が生じた場合に行うのは「補欠選挙」と呼ばれます。この呼び方は参議院でも衆議院でも同じです。

 

選挙に関する中学公民の基礎事項

参議院、衆議院選挙に関しての中学公民で習う重要事項をまとめておきましょう。

衆議院総選挙参議院通常選挙
改選数475議席(前回)121議席
時期解散時または任期満了時3年ごと(任期満了時)
選挙権18歳以上18歳以上
被選挙権25歳以上30歳以上
選挙制度小選挙区比例代表並立制選挙区制、比例代表制
最新の選挙2014年12月2016年7月

衆議院の改選数は全議席が対象となり、前回の2014年は475議席だったが、次回の衆議院選挙では議員定数削減により465議席となります。

 

衆議院の選挙区は1人区(当選者が1人)しかありませんが、参議院の選挙区には当選者が複数の中選挙区もあります。例えば、東京選挙区は6人が当選します。

 

また、被選挙権の違いにも注意しましょう。被選挙権とは立候補できる権利のこと。
衆議院が25歳以上なのに対し、参議院は30歳以上です。

 

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