平均寿命から中学公民を学ぶ
7月27日に昨年(2015年)の日本人の平均寿命が厚生労働省から発表になりました。平均寿命は中学公民では高齢化社会の問題等で取り上げられるテーマです。
- 戦後だけでどのぐらい平均寿命が延びたのか?
- 男性と女性ではどちらのほうが平均寿命が長いのか?
- 最も平均寿命が長い都道府県はどこか?
など、ポイントを抑えて覚えておきましょう。
戦後で30年伸びた平均寿命
平均寿命が昔より伸びているというのはデータを見なくても感覚的にわかると思います。では、どのぐらい伸びているのかというと、戦後で30年以上も伸びました。
データがある第二次世界大戦後の昭和22年(1947年)の平均寿命は、男性50.06歳、女性53.96歳でした。
これが昭和50年には男女とも70歳を超え、平成27年では男性80.79歳、女性87.05歳と男女とも80歳を超えています。
また、女性のほうが平均寿命が長いことも覚えておきましょう。
日本人の平均寿命の推移
年 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
昭和22年 | 50.06歳 | 53.96歳 |
昭和30年 | 63.60歳 | 67.75歳 |
昭和50年 | 71.73歳 | 76.89歳 |
平成 7年 | 76.78歳 | 82.85歳 |
平成17年 | 78.56歳 | 85.52歳 |
平成27年 | 80.79歳 | 87.05歳 |
(データ出所「厚生労働省:平成 27 年簡易生命表の概況」)
長生き県、短命県は?
都道府県別の平均寿命データも厚生労働省から発表されています。
最新のものが平成22年と少し古いのですが、この結果をまとめてみました。
都道府県別平均寿命ランキング(平成22年)
順位 | 男性 | 女性 | ||
---|---|---|---|---|
都道府県 | 平均寿命 | 都道府県 | 平均寿命 | |
1位 | 長野県 | 80.88歳 | 長野県 | 87.18歳 |
2位 | 滋賀県 | 80.58歳 | 島根県 | 87.07歳 |
3位 | 福井県 | 80.47歳 | 沖縄県 | 87.02歳 |
45位 | 岩手県 | 78.53歳 | 和歌山県 | 85.69歳 |
46位 | 秋田県 | 78.22歳 | 栃木県 | 85.66歳 |
47位 | 青森県 | 77.28歳 | 青森県 | 85.34歳 |
(データ出所「厚生労働省:平成 22 年都道府県別生命表の概況」)
男女とも最も平均寿命が長いのは長野県、短いのは青森県となっています。地理などの問題と絡めて出題されることもあるので知識として覚えておきましょう。