ニュースに出る中学公民の知識(TPP)
2018年の12月30日に日本を含む6ヶ国でTPPが発効しました。
TPPとは、環太平洋経済連携協定のこと。
環太平洋パートナーシップ協定とも言います。
地域的な国家間の経済連携のしくみのようなものです。
こうしたものには、ほかにもAPEC、NAFTAなどがあります。
公民的な要点・ポイントをまとめておきました。
TPP(環太平洋経済連携協定)のポイント
TPP(環太平洋経済連携協定)に参加しているのは日本を含む11ヵ国。
環太平洋とあるように、太平洋を取り囲んでいる国々です。
TPP11ヶ国
- 日本
- カナダ
- メキシコ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- マレーシア
- シンガポール
- ベトナム
- ブルネイ
- チリ
- ペルー
当初はアメリカを含む12ヵ国だったのですが、アメリカは2017年1月に離脱を表明しました。
このため、TPP11協定として2018年3月に署名されました。
今回、国内での準備が整った6ヶ国(日本、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール)で12月30日に協定が発効したというわけです。
【公民の要点】APECとの違いに注意
太平洋が関係する経済的な連携にはAPEC(アジア太平洋経済協力会議)もあります(APECはエイペックと読みます)。
公民のポイントとしては、この違いを覚えておきましょう。
APEC | TPP | |
---|---|---|
読み | エイペック | ティーピーピー |
名称 | アジア太平洋経済協力会議 | 環太平洋経済連携協定 |
参加国 | 21ヶ国・地域 | 11ヵ国 |
両方に参加 |
|
|
APECのみ参加 |
|
TPP参加11ヶ国はすべてAPECにも参加しています。
「太平洋」のイメージが薄いかもしれませんが、ロシアもAPECに参加しています。
公民に出てくるその他の地域連携協定
AFTA(ASEAN自由貿易地域)
- 読み…アフタまたはエーエフティーエー
- 参加国…10ヶ国(タイ、インドネシア、ブルネイ、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア)
NAFTA(北米自由貿易協定)
- 読み…ナフタ
- 参加国…3ヶ国(アメリカ、カナダ、メキシコ)
再交渉により米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に変更することが決定
MERCOSUR(南米南部共同市場)
- 読み…メルコスール
- 加盟国…6ヶ国(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、ベネズエラ、ボリビア)
- 準加盟国…6ヶ国(チリ、ペルー、コロンビア、エクアドル、ガイアナ、スリナム)