ニュースに出る中学公民の要点・ポイント(訪日外国人)
2018年の訪日外国人数が3119万人だったと石井啓一国土交通相が1月11日に発表しました。年間の訪日外国人数が3000万人を超えたのは初めて。
単純に365日で割ると、1日あたり8.5万人の外国人が来日したことになります。
今回はこのニュースについて中学公民でのポイント・要点をまとめてみます。
訪日外国人は、ここ数年で急増している
年間訪日外国人数と出国日本人数の推移をグラフにしてみました。
訪日外国人が年間で初めて100万人を超えた1977年から2017年までを対象としています。
(データ出所:日本政府観光局「年別 訪日外客数、出国日本人数の推移」)
グラフで水色の部分が訪日外国人数です。
ここ数年で急増していることがわかりますよね。
- 2013年に1000万人を突破
- 2015年に出国日本人数を上回る
- 2016年に2000万人を突破
で、今回、2018年に300万人を突破したというニュースになったわけです。
アジアからの観光客が多い
日本に来る外国人の目的は観光がメインです。
では、観光客として日本に来ているのはどの国の人が多いのでしょうか。
確定している2017年のデータを用いてグラフにしてみました。
(データ出所:日本政府観光局「国籍/目的別 訪日外客数」)
韓国、中国、台湾、香港とアジアからが多いのがポイントです。
外国人観光客というとアメリカ人を想像するかもしれませんが、割合は4%に過ぎません。
観光以外の目的で来日している外国人は?
外国人が日本に来る目的は観光だけではありません。
仕事や留学、研修目的で日本に来ている人もいます。
こうした観光目的以外で日本に来る人が多い国はどこでしょうか?
訪日外国人の国籍別目的別割合を表にしてみました(2017年分)。
国籍 | 観光目的 | 商用目的 | その他 |
---|---|---|---|
韓国 | 92.3% | 5.1% | 2.5% |
中国 | 87.7% | 5.0% | 7.4% |
ベトナム | 34.7% | 10.8% | 54.5% |
インド | 39.6% | 38.2% | 22.2% |
アメリカ | 79.1% | 15.9% | 5.1% |
(データ出所:日本政府観光局「国籍/目的別 訪日外客数」)
- 商用目的…仕事で来日している人
- その他…留学、研修など観光、商用以外で来日している人
ベトナム、インド国籍の人の訪日目的に着目
国籍によって日本に来る目的が違うことがわかると思います。
観光目的の割合が多いのが一般的なので、そうでないベトナム(留学、研修などのその他目的が多い)やインド(商用目的が多い)を覚えておくのがポイントです。