ニュースに出る中学公民の要点・ポイント(貿易収支)
財務省が2018年一年間の日本の貿易収支を発表しました(2019年1月23日)。
2018年の輸出額から輸入額を引いた貿易収支は1兆2033億円の赤字。
年間で赤字となったのは3年ぶりです。
今回はこのニュースから中学公民の要点・ポイントをまとめてみました。
日本の貿易収支の推移(赤字の年も増えている)
貿易収支については、貿易摩擦とも関連して中学地理や歴史でも出てくるテーマです。
まずは、最近の傾向をグラフで見てみます。
2000年以降の日本の輸出総額、輸入総額と貿易収支
(データ出所:財務省貿易統計から作成。2018年は推計値)
最近の日本の貿易収支は2011年(東日本大震災があった年)に貿易赤字となり、そこから2015年まで5年連続で赤字。2016年、2017年が貿易黒字となっていました。
それが、再び2018年は赤字となったというニュースです。
ただし、これは日本の合計です。
国別に見ると、また変わってきます。
対米貿易黒字といったときは、日本のアメリカに対する貿易収支が黒字ということです。
これを反対にアメリカから見ると、対日貿易赤字となります。
貿易赤字というワードは歴史の教科書や最近のニュースでもよく出てきます。
その中身を把握しておきましょう。
公民のポイント
- 貿易黒字 … 輸出額 > 輸入額
- 貿易赤字 … 輸出額 < 輸入額
対米貿易黒字、対中貿易赤字
日本の貿易収支の内訳を見ると、対アメリカは貿易黒字で、対中国は貿易赤字です。
2000年以降の推移をグラフで確認してみます。
(データ出所:財務省貿易統計から作成。2018年は推計値)
対米貿易黒字額のほうが、対中貿易赤字額を上回っていることがポイントです。
2014年には、その差がわずかになりましたが、また拡大傾向にあります。
公民のポイント
- 対米国 … 貿易黒字
- 対中国 … 貿易赤字