ニュースによくでる略語(地域的な連合)
EU、ASEAN(アセアン)など地域的な連合・連携に関して中学公民でいくつか学びます。
似たような略称が多いので整理してまとめました。
EU(ヨーロッパ連合)とASEAN(東南アジア諸国連合)
まずセットで覚えたいのがEUとASEAN(アセアン)です。
その名の通り、ヨーロッパの国々を対象としているのがEUで、東南アジアの国々を対象としているのがASEANです。EUはイギリスの離脱などが話題になりましたね。
EU(ヨーロッパ連合) | ASEAN(東南アジア諸国連合) |
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マーストリヒト条約(1992年) | バンコク宣言(1967年) |
28ヶ国(※イギリスを含む) | 10ヶ国 |
フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク(最初の6ヶ国)、イギリス、アイルランド、デンマーク、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、オーストリア、スウェーデン、フィンランド(EU発足時の15ヶ国)、チェコ、スロバキア、ハンガリー、エストニア、ラトビア、リトアニア、キプロス、マルタ、ポーランド、スロベニア、ブルガリア、ルーマニア、クロアチア | インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス |
2016年にイギリスがEU離脱を表明 | 域内人口はEUよりも多い6億人 |
加盟国数ではEUのほうが多いのですが、域内人口ではASEANのほうが多いのがポイントです。
どちらも日本は加盟していません。
ASEANプラス3、プラス6
ただし、ASEAN+3(プラススリー)といったときに日本は中国、韓国とともに含まれます。
プラススリーにアメリカが入っていないことも覚えておきましょう。
さらに、ASEAN+6(プラスシックス)もあります。
こちらは、さらにインド、オーストラリア、ニュージーランドを加えたもの。
ここでもアメリカは入ってきません。
AFTA(アフタ)とNAFTA(ナフタ)
アフタとナフタ。似てますよね。
英語表記のときの後ろ3文字「FTA」は自由貿易協定の略です。
AFTA(アフタ)は、ASEAN自由貿易協定のこと。
NAFTA(ナフタ)は、北米自由協定のことです。
NAFTA(北米自由協定)の加盟国は、アメリカ、カナダ、メキシコの3ヶ国。
域内人口はEU、ASEANを下回りますがGDPによる経済規模ではEUもASEANも上回っています。アメリカが含まれているだけに、経済規模が大きくなるというわけです。
日本とアメリカが含まれているのがAPEC(エイペック)
APECと書いて読み方はアペックではなくエイペック。
英語圏の人にとっては、アペックよりもエイペックのほうが自然な読み方なのだそうです。
日本とアメリカの両国が含まれているのがこのAPEC(アジア太平洋経済協力)。
全部で21の国と地域が含まれています。
ニュースでの定番フレーズ「国と地域」が出ましたね。
なんで、国と言い切らないのかというと台湾と香港が地域扱いだからです。
21の国と地域は下記の通り。
- オーストラリア、ブルネイ、カナダ、インドネシア、日本、アメリカ、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、タイ、韓国、中国、台湾、香港、メキシコ、パプアニューギニア、チリ、ペルー、ロシア、ベトナム
GDPで世界1位から3位までのアメリカ、中国、日本が含まれている巨大な経済圏(世界全体のGDPの6割)となっています。