ニュースに出る中学公民の知識(主な省庁と大臣)
中学公民の「行政の仕組み」で1府12省庁というのが出てきます。
この府省のトップが国務大臣で、2016年8月の内閣改造で新しい大臣が就任しました。そこで、主な省庁とその大臣についてまとめておきます。
ニュースを見る際の参考にしてみてください。
国のお金を握る財務省
国の予算などお金を握っているのが財務省です。
税の仕組みを考えたり、構築するのも財務省の仕事です。
実際に税を徴収するのは、財務省の下にある国税庁の仕事です。
財務省という名称は2001年の中央省庁再編のときにつけられた名称です。
それまでは大蔵省と呼ばれていました。
「大蔵省」という名称は歴史で出てくる大宝律令(701年)のころから使われていました。
このためお金を握っている人のことをいまでも比喩的に「大蔵大臣」と言ったりします。
現在の財務大臣は麻生太郎氏で副総理も兼任。
歴代内閣でも財務大臣は重鎮がつくポストとなっています。
外交政策を担当する外務省
外務という名前からも想像しやすいように外交政策を担当しているのが外務省です。
現外務大臣は岸田文雄氏。
諸外国との交渉事や国際会議などで活躍することが多いポストです。
政権与党内での実力者(派閥の長など)がなることが多いのも特徴です。
農林水産省
こちらも名称の通り農林水産業に関する施策を担当するのが農林水産省です。
国内の産業の保護の立場からTPPには反対が基本スタンスとなります。
大臣は山本有二氏。
財務大臣、外務大臣に比べると地味な人がなる印象があります。
メモ:TPP
- 環太平洋パートナーシップ
- 関税、サービス、投資の自由化を目指すもの
- 日本、アメリカ、オーストラリアなど12ヵ国が参加
経済産業省
農林水産省が第一次産業を担当しているのに対し、第二次、第三次産業を担当していると言えるのが経済産業省です。経済政策の中心となるところです。
経済活性化、貿易促進の立場からTPPには賛成が基本スタンス。
大臣は世耕弘成氏。
文部科学省
学校教育やスポーツ、文化にかかわっているのが文部科学省です。
文部省と科学技術庁が統合したのでこうした名称になっています。
大臣は松野博一氏。2015年に外局としてスポーツ庁が設置され、初代長官にはソウル五輪(1988年)の背泳ぎ金メダリスト鈴木大地氏が選ばれています。
防衛省
自衛隊を持っているのが防衛省です。
2007年に防衛庁から防衛省に変更(格上げ)されました。
現大臣は稲田朋美氏で、女性の防衛大臣は歴代2人目。
1人目は現東京都知事の小池百合子氏です。