イギリスEU離脱から中学公民を学ぶ
2016年6月23日に行われた国民投票でイギリスのEU離脱が決定しました。
手続きには時間が掛かりますが、イギリスがEUを離脱する方向であることは変わりません。中学公民で習う国際社会に関してのポイントとともに関連事項をまとめました。
EUについての基礎事項
EU(ヨーロッパ連合)には現時点でイギリスも含めて28ヵ国が加盟していますが、最初から28ヵ国だったわけではありません。
年 | 共同体名 | 加盟国 |
---|---|---|
1952年 | ECSC(欧州石炭鉄鋼共同体) | フランス、西ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク |
1958年 | EEC(欧州経済共同体) | 同上 |
1967年 | EC(欧州諸共同体) | 同上 |
1973年 | EC(欧州諸共同体) | イギリス、デンマーク、アイルランドが加わる |
1992年 | マーストリヒト条約 | |
1993年 | EU(ヨーロッパ連合) | 12ヵ国でEUが誕生 |
EUのもととなる組織は6ヶ国で誕生。
フランス、西ドイツ、イタリアとベルネクス3ヶ国です。
この6ヶ国でECが誕生し、これにあとからイギリスが加わりました。
その後にEU(ヨーロッパ連合)が誕生。
マーストリヒト条約により誕生したのがEUです。
誕生後も加盟国を増やし、現在では28ヵ国になっています。
これまでは増えるだけでしたが、イギリスのEU離脱が初めての減るケース。初めてのことで具体的な手続きなどが決まっていため混乱しているというわけです。
その他の地域統合
中学公民ではEU以外にも地域統合について勉強します。
ほかにどんなものがあるか整理しました。
略称 | 読み | 名称 | 加盟国など |
---|---|---|---|
ASEAN | アセアン | 東南アジア諸国連合 | インドネシア、シンガポールなど10ヶ国 |
APEC | エイペック | アジア太平洋経済協力会議 | 日本、アメリカを含む21ヶ国・地域 |
NAFTA | ナフタ | 北米自由貿易協定 | アメリカ、カナダ、メキシコの3ヶ国 |
日本も含まれているのはAPEC(エイペック)です。
ASEANは「アセアン+3(プラススリー)」といった場合に日本も含まれます。
プラススリーは日本、韓国、中国の3ヶ国を意味しています。